カラスの巣が原因で停電が発生!3月~6月は要注意
停電の原因は、なんと「カラスの巣」だった・・・!
雷などの自然現象が原因というイメージが強い「停電」ですが、カラスの巣が原因の停電も全国各地で発生しています。
一体なぜ、カラスの巣で停電がおきるのか。
その理由は、
・カラスは電柱にも巣を作る。
・カラスの巣は、木の枝や、ハンガーなどの針金(金属)で作られている。
・巣の金属部分が電線に触れて、ショートや漏電が起き、停電が発生する。
からです。
カラスの巣が原因の停電は全国各地で発生するため、もし発見した場合は、管轄している事業所への連絡が求められています。
2024年5月7日、喜多方市や郡山市で「カラスの巣」による停電が発生
ゴールデンウイーク明けの2024年5月7日(火)。
喜多方市や郡山市で、相次いで停電が発生しました。
・喜多方市、会津坂下町 ⇒ 朝6時30分頃、約1,200軒で停電が発生
・郡山市の一部 ⇒ 朝9時頃、約300軒で停電が発生。
福島のニュース番組でも報道されています。
これらの停電の原因は、
「カラスの巣が電線に触れて、大量の電気が流出。安全装置が作動したため」
とのことです。
場所が離れていて時間帯も異なるため、当然ながら別の巣が原因だと考えられます。
また今回は「巣の金属部分が、たまたま電線に触れた」ことがきっかけです。
他にも電柱にカラスの巣ができている可能性があることから、身近なところにリスクが潜んでいるかもしれません。
電柱に作られたカラスの巣を見つけたら、東北電力ネットワークへ
管轄している東北電力ネットワークでは、2023年に1700個以上のカラスの巣の撤去を行ったそうです。
一度撤去してもまた同じ場所に巣を作ってしまうケースもあるため、
・風車を設置する
・予め電柱にかごを取り付けて、電線から離れた部分に巣を作ってもらう
などの対策も施しているそうです。
東北地方を管轄している東北電力ネットワークでは、停電被害を未然に防ぐために、コールセンターへの情報提供を呼び掛けています。
・東北電力ネットワーク コールセンター:0120-175-366
カラスの巣による停電は、毎年3月~6月が要注意!
カラスの繁殖期は、毎年3月~8月頃だと言われています。
具体的には、
3月 ⇒ 巣を作り始める
4~5月 ⇒ 産卵する
5~6月 ⇒ ヒナが育つ
6~8月 ⇒ ヒナが巣立つ
という段階を踏んでいます。
巣の作り始めからヒナが育つまでがだいたい3月~6月なので、この時期にカラスの巣が形成されていきます。
停電を予防するためにも、この時期に近所の電柱で巣を発見したら、早めに連絡しておきたいですね。
~郡山ナビに掲載しているその他の記事~