40歳代の転職事情について
ひと昔前までは「35歳転職限界説」という言葉が有名になったことがあり、35歳を超えてからは転職するのが難しいと言われていました。
しかし、このような限界説は今、少しずつ崩れようとしてきています。35歳以上でも転職に成功する人も居ますし、40歳代でも好条件で転職に成功している人はたくさんいます。
そこで今回は、40歳代の転職事情についてまとめてみました。
○まず、年収は上げられるの?
転職によってその後の生活に大きく影響するのが給料、つまり年収です。40歳代は転職によって年収を上げているのでしょうか。厚生労働省が行った平成26年度上半期の調査結果を見てみると、転職によって年収がアップした40歳代は約36%にも上ったそうです。そして年収が下がったのは全体の約29%、変わらなかったのは全体の35%でした。
つまり、40歳代は転職によって3分の1以上の人が年収を上げているのですね。これはかなり有望な数字だと思います。
○40歳代の転職理由について
40歳代の転職理由で最も多いのが、労働時間を中心とした労働環境の改善です。勤務時間が長く、休みも少ない。40歳代になると管理職や責任のある立場に就くことが多く、勤務時間も増えやすいです。家庭でも子育て等があるため、勤務時間の改善を求める人が多いようですね。
他の転職理由には「会社都合」や「契約期間の満了」など、会社側に起因するものが多いようです。近年は大企業でも数千人規模でリストラするケースがありますし、どんな会社であってもいつ潰れるか解かりません。転職しか選択肢がない状況も多いのですね。
○転職活動期間はどのくらいかけているの?
転職活動にかける期間は、年齢が上がるに連れて長くなる傾向にあります。40歳代の転職期間(完全失業期間)は、平成25年度で約23%にのぼり、最も大きい割合となっています。そして、全体の約4割は1年以上転職活動を行っています。
年齢が高くなればなるほど異業種への転職は難しくなりますし、転職できる企業の幅が狭まってくる傾向にあります。
○40歳代で転職を成功させるために
40歳代で転職を成功させるためには、まずは在職中に自己分析をしっかり行い、自分に残されている可能性を見極めることが重要です。これまでのキャリアを通して、どのような企業へ転職できそうなのか。また、それらの会社は40歳代の従業員を採用する傾向にあるのかも、調べておかなければなりません。
年収や勤務条件などに縛られずに、自分に何ができるのか、そして何をやりたいのかを第一に考えた方が、転職が上手くいく可能性が高くなると思います。
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