看護師求人のチェック項目や見極め方について

病院やクリニックが看護師求人を出す時は、「良い人材を確保したい」という願いが込められているものです。

このため求人票を作る担当者さんも、虚偽の無い範囲で出来るだけ内容の良い求人票を作ろうとします。

その結果メリットばかりがピックアップされて、デメリットが見えにくい求人内容になってしまうことも、決して少なくありません。

したがって看護師さん側が求人票をチェックする時は、各項目の表現をしっかりと見極めることが大切です。

例えば、休日の項目でよく見られる「完全週休二日制」と「週休二日制」ですが、これは全く意味が違います。

この違いについては後でご説明しますが、同じように思える項目でも、厳密には異なっているケースもあります。

そこで今回は、看護師求人の中で重要な項目と言える給与とアピールポイント、求人、勤務時間について、その正しい味方や見極め方をご紹介します。

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看護師求人における「給与」をチェックする時は、基本給と賞与を確認した上で年収を見極めることが大切です。

求人票の給与の項目を見ると、「月給〇万円」と掲載されているケースが少なくありません。この月給は「基本給」と「各種手当」の合算額を意味しています。

また賞与については、「基本給の〇ヵ月分」となっている場合が多いですね。

したがって月給の金額で賞与を計算してしまうのは、間違いです。

もし月給が２８万円で、基本給が１８万円、賞与が基本給の３ヵ月分だった場合、賞与（ボーナス）は以下の計算になります。

１８万円×３ヵ月分 ＝ ５４万円

間違えて月給で計算してしまうと・・

２８万円×３ヵ月分 ⇒ ８４万円

となります。もしこの項目に気付かないままずっと働き続けた場合、「ボーナスが思っていたよりも全然少ない！どうして！？」となってしまうかもしれません。

基本給は求人票に掲載されていない場合もあるので、病院見学や面接の時に、きちんと確認しておくことが大切です。

また給与の項目に賞与の表示が無い場合、そもそもボーナス自体存在していない可能性が高いです。

このためボーナスの有無や、支給されるにあたっての条件があるか無いかなども、事前にチェックしておきたいですね。

病院やクリニックの採用担当者の方の気持ちが表れやすいのが、求人票のアピールポイントの項目です。

「残業少なめ」や「福利厚生が充実」など、イメージの良い言葉が並んでいるケースが多いです。

この項目をチェックする時は、「どうしてこのポイントをアピールしているのか？」を見極めるようにしましょう。

例えば残業が少ないと書かれている場合は、具体的に月何時間の残業があるのかを、面接の時に確認します。またその残業時間は、病院全体の数字なのか、それとも看護師を募集している部署での数字なのかも聞いておきたいですね。

また”福利厚生が充実”と掲載されている時は、どんな福利厚生があるのか詳細内容も確認しておきましょう。

看護師求人の休日項目を見る時にまず押さえておきたいのが、「完全週休二日制」と「週休二日制」の違いです。

完全が付くか付かないかなのでどちらも同じ意味に思いがちですが、実際は違います。

具体的な意味は、

完全週休二日制 ⇒ 毎週必ず２日の休みがあること

週休二日制 ⇒ 週に２日休める週が、１ヶ月以内に１回以上あること

となります。完全週休二日制の場合は月に８日休みがあるのに、週休二日制の場合は月に５日しか休みがない・・・。といったケースも実際に出てきます。

完全が付くかどうかで、ここまで大きく違ってくるのですね。

また休日の項目に「４週８休」と書かれている場合もありますが、これは１週間に１日しか休みがない週や、１週間に３日も休みがある週が混在していることもあります。

基本的に完全週休二日制だけれども、場合によって週の休日数が異なってしまう場合に「４週８休」と書かれるケースもあります。

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病棟で働く看護師さんは、日勤や夜勤が混在する「シフト勤務」になる場合も多いです。

このシフト勤務で注意しておきたいのが、勤務時間に「申し送り時間」が含まれているかどうかです。

例えば日勤者が17時までの勤務で、夜勤者が17時から勤務だった場合。申し送りのための時間が確保されていません。この場合は勤務時間終了後に申し送りが行われている可能性があり、その時間がサービス残業になることも考えられます。

一方、上記の場合で夜勤者が16時30分から勤務の場合は、日勤と夜勤が重なる30分間で申し送りが行われていると予測できます。

このためシフト勤務で被る時間帯が考慮されていない場合は、申し送り時間についても面接時に確認しておきましょう。

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