まずは「求人倍率」について、おさらいしておきましょう。

就職や転職の難易度や、経済状況を推し量るものさしの1つとして、求人倍率が挙げられます。
求人倍率とは、仕事を探している求職者に対して、1人あたり何件の求人があるかを表しています。
もし、求職者1人に付き2件の求人があれば、求人倍率は2倍。仕事が多い状況であり、経済状況は良いという判断になります。
一方、求職者4人に付き、2件しか求人が無い場合。求人倍率は0.5倍であり、仕事に就きたくても就けない人が半数出ることになります。これは求人倍率が非常に悪く、かなりの不景気な状態だと言えるでしょう。
求人倍率はその数字が高ければ高いほど競争率が低く、低ければ低いほど競争率が高くなるものです。
また業界・分野ごとの求人倍率も大きくことなっており、求人倍率が3倍以上ある業界もあれば、0.5倍を切る業界もあります。
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有効求人倍率の「有効」は、どんな意味があるの?
続いて本題です。有効求人倍率の「有効」には、どんな意味があるのでしょうか。テレビでニュースを見ていると、時折「有効求人倍率は・・」とアナウンスされることがあります。
求人倍率ならわかるけど、「有効」という文字が付くとどんな意味になるのか、ご存知な方はあまり多くないかもしれません。
まず、「有効求人」とは、ハローワークで一般に公開されている求人情報を意味しています。ハローワークの求人は基本的に2ヶ月間で消えてしまいます。一定期間過ぎてしまえば、求人情報ではなくなってしまうわけです。
つまり、「ハローワークに掲載されている求人情報=有効求人」なんですね。
したがって有効求人倍率とは、上記の有効求人を、ハローワークに登録している求職者数で割ったものを意味しています。各地域のハローワーク(公共職業安定所)に登録していない人は求職者として認識できないため、カウントされていません。
企業によってはハローワークに求人広告を出さずに、ホームページ等で直接募集したり、民間の求人サイトだけに掲載するケースもあります。
したがって有効求人倍率は、世の中全ての企業・求職者における、正確な求人倍率とは言えないことになります。
あくまでも指標であることを認識し、妥協することなく転職・就職に励んでいきたいですね。
また、一般的に有効求人倍率の数値が高い時は、仕事がたくさんあることに間違いはありません。仕事の種類を選ばないことで、簡単に就業できる状況にあると言えます。
特定の分野に縛られずに、時には広い視野を持って求人情報を探すことも大切かもしれません。
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