肌の光老化とは何か?
肌の光老化とは、加齢によって生じる生理的な老化ではなく、太陽光線によって加速する肌の老化現象を意味しています。
太陽光線には紫外線が含まれており、浴び続けると肌の色がくすみ、張りが無くなってくるのが通例です。
そしてやがてはしわやしみ、たるみを作り、最悪の場合は皮膚ガンを招く危険性も出てきます。
太陽の光はビタミンDを生成するなど、メリットもあります。しかし、ビタミンDは1日5分〜10分程度の日光を浴びれば、十分に作れるものなのです。
過剰に太陽光線を浴びると、肌の光老化が進行してしまいます。このため私達は、太陽光線の性質を理解した上で、しっかりと対策を施す必要があります。
太陽光線の3つの種類とは?
太陽光線は、以下の3種類に分類できます。
1.紫外線(UV)
2.赤外線(IR)
3.可視光線
この中で肌老化に大きく影響しているのが、紫外線ですね。
紫外線はUVAとUVBに分けることが可能で、UVBの方は角質層と表皮まで、UBAの方は角質層と表皮、さらにその奥にある真皮にまで影響を及ぼすと言われています。
※可視光線の一部とされる近赤外線やブルーライトも、光老化に関係しているそうです。
しみやしわ、たるみが発生する仕組みとは?
まず「しみ」についてですが、これは紫外線のUVBが影響しています。
お肌の表皮の奥の方にはメラノサイトという色素細胞があり、メラノサイトはメラニンという黒っぽい色素を生成します。
このメラニンは紫外線を吸収してお肌の表皮細胞を守る役割を果たしているのですが、過剰に日光を浴びてしまうと大量にメラニンを作り出し、これがやがて表皮細胞に溜まってしみになってしまうのです。
つまり、過剰に日焼けすることで、しみが発生しやすい状態を作ってしまいます。
一方、しわやたるみについてですが、これは紫外線のUVAや、近赤外線が影響しています。
表皮細胞よりも内側にある真皮には、エラスチンやコラーゲンといった成分が張り巡らされています。このエラスチンとコラーゲンが、お肌の張りや弾力をキープしているのです。
しかし、UVAや近赤外線を過剰に浴びてしまうと、エラスチンとコラーゲンが変性し、機能が低下します。そして真皮の下部にある皮下組織までダメージを受けてしまい、やがてしわやたるみが発生します。
肌の光老化を防ぐためにできること
しみやしわ、たるみなどの肌の光老化を防ぐためには、何といっても紫外線対策をしっかりと施すことが重要です。
具体的な対策としては、以下の方法が挙げられます。
1.日焼け止めを塗ってお肌をガードする
2.紫外線の強い時間帯は、できるだけ外出を避ける
3.紫外線が強くなる春から夏にかけては、十分に警戒する
4.日傘や帽子を利用する
5.意識して日陰にいる
6.サングラスをかけたり、袖や襟のついた洋服を着たりする
また日焼け止め(サンスクリーン剤)を利用する時は、以下のポイントを心がけることも大切です。
〇UVAとUVBの両方に効果があるものを選ぶ(可能であれば、近赤外線(NIR)にも効果的なものが良い)
〇薄くではなく、厚塗りする
〇汗で流れたら、塗り直しする
〇SPFやPAをチェックし、強力なものを選ぶ
光の肌老化は、加齢と共に少しずつ症状が出てくるものです。しみやしわ、たるみを予防するためにも、上記のことを習慣化させることが大切ですね。
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